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肩関節周囲炎について

Ⅰ、肩関節部に痛みを生ずる原因には次のようなものがあります。

  1. 肩関節の病変
    関節炎、変形性関節症、脱臼、骨折、捻挫など。
  2. 軟部組織の病変
    肩関節周囲炎:所謂五十肩、上腕二頭筋長頭腱腱鞘炎、腱板炎、滑液包炎、烏口突起炎、関節上腕靭帯障害。
    腱板損傷(断裂)など。
  3. 肩へ分布する神経の中枢側での圧迫。

Ⅱ、肩の痛みを訴える疾患

疾患原因症候
肩関節周囲炎棘上筋腱炎石灰沈着を伴った腱炎および滑液包炎、外転で判明
癒着性関節包炎狭義の肩関節周囲炎いわゆる五十肩
上腕二頭筋腱鞘炎ストレッチテスト・ヤーガソンテストで判明
腱板損傷多くは外傷で腱板テストで判明
肩手症候群反射性冠不全、心筋梗塞、片麻痺などに続発しておき、
上肢の痛み、循環障害、末梢性の腫脹、関節の拘縮、
皮膚の萎縮および骨粗鬆症がみられる
外傷性外傷後に同症状の出現してくるものをいう
外傷によるもの肩周辺の骨折多くは、長期間固定による肩関節拘縮を起こしやすい
肩周辺の関節脱臼多くは、長期間固定による肩関節拘縮を起こしやすい
関節リウマチ
感染性胃節炎結核など
肩への関連痛胆・肝疾患肩先に放散しやすい
:内臓性横隔膜疾患頚部・肩に放散しやすい
胃疾患肩甲間・肩上に多い
心疾患肩・頚および腕内側に放散しやすい
肩への関連痛頚部神経根への圧迫(神経点)スパーリングテスト・ジャクソンテストで判明
:神経性前斜角筋症候群アゾソンテスト・アレンテストで判明
颈肋症候群第7頚椎に付随した異常(頚助)が鎖骨下動脈、腕神経叢を
圧迫して上肢にシビレ・疼痛・循環障害を起こすもの
肋鎖症候群神経・血管束が第1肋骨と鎖骨で圧迫されて起きる。
兵隊姿勢によって圧迫が起こり、橈骨動脈の拍動が減弱するのが特徴

その他:脊髄腫瘍、過外転症候群、上肺溝腫瘍、小胸筋症候群、動脈硬化性閉塞、痛風など

Ⅲ、症状

40歳、或いは50歳を過ぎた頃に肩の痛みが発生すると、必ず下される診断が五十肩(四十肩)である。
しかしながら、五十肩と呼ばれる肩の損傷の症状は様々で、一概に同じ損傷と判断することは出来ない。肩関節周囲炎や癒着性関節包炎などが五十肩に相当する名称であるが、実際には石灰性腱炎、肩峰下インピンジメント症候群、腱板の裂傷、上腕二頭筋長頭腱炎などの損傷が五十肩として片付けられている。
整形外科では、急性期の局所の安静や鎮痛剤、皮ステロイド製抗炎症薬、ステロイドの注射などで症状を軽減させ、理学的処置で回復を観察する。
五十肩は、急性期には何もしなくても痛みが出る(自発痛)が、やがて徐々に動かす時に痛む(運動痛)だけとなる。
特に髪を整えたり、着替えの動作など、手を前方に上げたり、側方に上げたり、回したりする(上腕骨を軸として、その軸の周りの回旋運動)が制限される。
夜間や明け方に痛むことが多く、眠れなくなることがある。老化による肩関節周囲の炎症が原因となることが多い。
日頃肩をあまり使わない人に多発している。

五十肩(疼痛性肩関節制動症)

(診察)

加齢による退行性変化を基盤に過労、外傷、感冒や寒冷などを誘因にして肩関節周囲組織の炎症に伴い、疼痛と共に次第に癒着や筋拘縮が起こり、肩関節の運動制限と疼痛が著明に現れる。
50歳代に多発し、次いで60歳代で、40歳代にもみられる。

(鑑別)

  1. 腱板(特に棘上筋)の退行性変性・慢性炎症・石灰沈着。
  2. 肩峰下滑液包の炎症・変性・癒着。
  3. 上腕二頭筋長頭腱の炎症・変性・結節間溝との癒着。
  4. 関節包の炎症・癒着。
  5. 筋静止による肩関節周囲筋の拘縮。

(症候)

  1. 上腕二頭筋長頭腱腱鞘炎
    結節間溝部およびその上下の長頭腱部の自発痛(夜間痛)、圧痛があり、長頭腱に収縮あるいは伸張が起こるような運動時の疼痛がある。
  2. 腱板炎
    腱板部(大結節・小結節部)の自発痛、運動痛、圧痛が診られ、疼痛の為筋痙縮による運動制限が診られるが、拘縮が原因ではないので、鎮痛により速やかに改善される。傷害されるのは棘上筋腱が最も多い。
  3. 石灰沈着性腱板炎
    腱板内(特に棘上筋)に石灰沈着を来し、肩部に激痛を訴える。
    疼痛は身の置き所がないほどの自発痛。
    運動時に増強するため運動制限が著しく、局所の圧痛は顕著である。
    腫脹、熱感は三角筋に覆われて居るので顕著には現れない。
    検査法は、腱板炎と同じ。X線によって石灰沈着の存在が確認される。
    鍼灸の治療効果はそれほど期待出来ない。
    石灰除去に為の外科的処置を取らなければならないものが多い。
  4. 滑液包炎
    肩関節周辺に存在する多くの滑液包の中でも、烏口肩峰間アーチの下のあって腱板全体を包みこんでいる肩峰下滑液包が重要である。
    下に腱板があるので、腱板炎の症状と紛らわしいがあるが、次のような特徴がある。
    肩峰下の腫脹、発赤、熱感などの炎症症状。
    自発痛、運動痛、圧痛があるが、上肢の運動で、大・小結節を移動させても圧痛は移動しない。
  5. 烏口突起炎
    多くの靭帯と筋のターミナルになっている関係で、常に負荷が掛かり骨膜や靭帯、腱の炎症が起こり易い。
    烏口突起部の自発痛、運動痛(運動制限はない)、局所の圧痛。
  6. 関節上腕靭帯障害
    打撲や捻挫によって炎症を起こし、靱帯が伸びて関節の固定が悪くなったりする。
    運動痛:重い物を持ったり、持ち上げた時。投球動作時。
    前方関節裂隙部の圧痛。
    上肢前方挙上時の関節の動揺。
  7. 肩甲上神経絞扼障害
    肩甲切痕部において、上肩甲横靭帯との間隙で絞扼される。
    肩甲部から肩関節部におよぶ鈍痛(深部痛)、脱力感。
    安静時疼痛や夜間痛。
    肩部を前方に、また、上肢を内転あるいは内分回しした時の運動痛。
    長期に及ぶと棘上筋、棘下筋の萎縮。
    肩甲切痕部の圧迫、叩打による放散痛(チネル徴候)。

Ⅳ、疼痛・圧痛の部位と損傷筋ならびに疾患

①大結節部上部:棘上筋腱の損傷、棘上筋腱石灰沈着、肩峰下滑液嚢炎。
     (外転時の疼痛。外転運動障害)
 大結節後部:棘下筋・小円筋腱の損傷。
     (外転、外旋時疼痛増強。内分回し時牽引痛)
②小結節稜:大円筋、広背筋の腱の障害。
      (前面痛。外転、内旋時疼痛増強。外旋時牽引痛)
 小結節部:肩甲下筋腱の障害。
③結節間溝部:上腕二頭筋長頭腱炎。
④肩甲上腕関節腔部:関節上腕靱帯障害、関節炎。
⑤肩鎖関節部:肩鎖関節炎。
⑥胸鎖関節部:胸鎖関節炎。
⑦烏口突起:烏口突起炎。