顔面部疾患

顔面部疾患について│なかむら鍼灸院長浜整体院

A、顔面痛

顔面神経の支配範囲

1、顔面に分布されている顔の表情筋の動きを調節する神経で、顔面神経の線維の大部分はこの運動神経で、顔面神経麻痺されると顔が思うように動けなくなる。

2、涙を出す涙腺への神経線維(自律神経)、この神経支配によって涙の分泌が調整される。顔面神経麻痺になると涙の分泌が異常を起こす。

3、舌の前2/3の味覚を伝える感覚神経。この神経が麻痺されると顔面神経麻痺した側の前三分の一の味覚障害が起きる。

4、そのほかのいくつの小さいな神経線維がある。

I、顔面痛の主な疾患

部位誘発因子臨床的特長随伴症状
三叉神経痛三叉神経
2枝>3枝>1枝
1側性(両側0.9)
引き金点への接触
食事・会話・洗面・歯磨きなど
男女比1:2、50歳以上
発作性(数秒~2・3分)激痛
知覚運動麻痺(一)
肩こり、耳鳴、聴力低下が多い
特発性
舌咽神経痛耳の深部が多い
耳後下部、咽喉頭部、
舌根部、下顎部
喋下
会話、咀嚼、あくび、咳など
強い発作性の痛み
時に徐脈
失神を伴うもの
特発性
咽頭、扁桃部の腫瘍や膿瘍から稀
帯状疱疹後神経痛胸神経(48%)>三叉神経(33%)>頚神経(13%)>腰神経>仙骨神経
三叉神経痛:第1枝がほとんど
接触
運動
第1枝:眼痛
第3枝:歯痛から始まる痛みと疱疹、軽度の知覚障害
帯状疱疹
群発性頭痛眼の周囲が多い
ついで側頭、前頚、後頚、上顎部
通常偏側性
アルコール男性に多い(4~6倍)
拍動性、えぐるような自殺を考えるような激痛
眼瞼下垂、結膜充血、流涙、縮瞳、鼻閉、汁など
非定型顔面痛ー側または両側
眼の奥・頬・鼻の奥など広く漠然
感情の変化
疲労
温度の変化
中年女性に多い痛みは
血管or自律神経支配と関連
特発性
血管運動障害、顔面紅潮、結膜充血、流涙、鼻汁、顔面発汗、精神不安
顎関節症顎関節、顔面、頭部咀嚼筋食事
顎の圧迫
女性に多い(2~3倍)歯の脱落
リウマチ関節炎
側頭動脈炎こめかみ、顔面 激痛、55歳以下は稀 
反射性交感神経 外傷や手術、穿刺などの刺激難治性顔面痛に案外多い 

Ⅱ、顔面痛の特徴

原因は、頭蓋内にあるといわれている。ほとんどは、脳幹に三叉神経が入る入り口の部分に、細い血管が当たって神経を刺激していることが原因である。MRI検査で、詳細な画像を撮影すると、血管が三叉神経を圧迫している状態がよくわかる(一般的なMRIの撮り方ではわかりません)。稀に、脳腫瘍が三叉神経を圧迫している場合もある。

三叉神経痛とは顔に痛みのでる病気である。顔の感覚(いたい、さわった、つめたい、あついなど)を脳に伝える神経が三叉神経であるが、この三叉神経に痛みが起こり、顔を痛く感じるのが三叉神経痛である。いろいろな理由でおこるが、特発性三叉神経痛という、むかしは原因のわからなかったものが、じつは脳に原因があっておこることがわかってきた。

①三叉神経痛の症状
三叉神経痛の顔の痛みにはかなり特徴がある。痛みは非常に強いものであるが、突発的な痛みが特徴。一瞬の走るような痛みで、数秒のものがほとんどで、ながく続いてもせいぜい数十秒である。5分10分と続くような痛み、じりじりとした痛みなどは三叉神経痛ではないことがほとんど。三叉神経痛では痛みはいろいろな動作で誘発される。洗顔、お化粧、ひげそりなどで顔に痛みが走る。そしゃく(ものをかむ動作)に誘発されることもある。つめたい水をのむと痛みが走ることもあり、痛みで歯磨きができないこともある。触ると痛みを誘発されるポイントがあり、鼻の横などを触ると、顔面にぴっと痛みが走る、という場合は三叉神経痛の可能性が高い。季節によって痛みが変動するのも特徴で11月や2月に痛みがひどくなる方が多いようである。
三叉神経には三つの枝があって最初の枝がおでこ、2番目の枝が頬、3番目の枝が下あごにいっている。この枝の範囲に痛みがおこるのが特徴で、1本の枝にだけ痛みが出る場合と、2本以上でることがある。
たとえば1番目と2番目(おでこと頬)、あるいは2番目と3番目(頬と下あご)というような分布の痛みが起こる。しかし1番目と3番目というようにスキップして痛むことはない。

②三叉神経ってどんな神経?
三叉神経は脳神経のなかで最も大きな神経。その名の通り、眼神経、上顎神経、下顎神経の三つの知覚神経に分かれている。なお、下顎神経は運動神経も入っている。
i、眼神経:眼神経は眼窩を通り抜けて前方へ走り、眼球、結膜、上眼瞼、涙腺神経、前頭部、鼻背の皮膚、鼻腔前部、などの感覚性に支配します。
ii、上顎神経:上顎神経は翼口蓋窩へ入り、上顎の歯、頬の皮膚、上顎洞、口蓋と上唇の粘膜、頬粘膜、眼窩下神経などを感覚性に支配します。
iii、下顎神経:下顎神経は三叉神経の中で最も大きな枝で、卵円孔を貫き、側頭下窩に現れ、側頭部の皮膚、頬後部の皮膚、下歯、歯肉、下の前三分の二、下唇の粘膜など感覚性に支配します。
咀嚼筋などを支配する運動性を線維も含みます。

③三叉神経痛の症状と原因
三叉神経痛はいわゆる顔面神経痛とも呼ばれる顔面の鋭い痛みが生じる疾患である。顔の片側のある部分が電気が走るように痛み、ひどいときは食事をすることもできない。痛みは常時あるわけではなく、食事、歯磨き、洗顔、髭剃り、会話などで誘発されます。痛みは神経が刺激されるような、びりっとすると表現される電撃痛であるが、数秒、数分後にはうそのように消えることもある。初期には、部分的に鈍痛を感じる程度であるが、進行するにしたがって堪え難い激痛が走るようになり、日常生活に大きな苦痛を伴う。
三叉神経痛の原因はまだ不明とされていることが多いが、様々なな言い方もある。脳幹部に発生した腫瘍、脳動脈瘤によって三叉神経が圧迫されていることがあるし、多発性硬化症の症状であったり、帯状疱疹の後遺症のこともあると言われている。最近は脳幹から出た三叉神経が周囲の血管に圧迫されるために痛みが起こるとする考え方も報告されている。
もう少し詳しく説明しますと、この三叉神経の根部分は中枢性ミエリン(神経を包んでいる鞘のようなもので髄鞘ともよばれます)から末梢性ミエリンヘの移行部で、最も弱い部分である。この部分が各種動脈による圧迫により分節的脱髄(神経を包んでいる鞘が痛んでしまうこと)により人工的に異常な神経結合がおこり、過敏になった三叉神経が反応して三叉神経痛が起こると考えられている。

A)原発性三叉神経痛
1)中年以上(とくに50歳以上が圧倒的も多い)
2)3:2あるいは4:3で女子に多い
3)右側の罹患率のほうが左側よりやや多く、左右の枝が同時に罹患することはまずない。
4)罹患枝は、最も多いのが第3枝、ついで第2枝、第1枝である。

B)真性三叉神経痛
Sweet、Whiteらは、次の5条件が満たされる必要があると報告している。
1)発作的な疼痛が走る。
2)明瞭なtrigger zone(point)が存在し、発作はこれに刺激されて起こる。
3)疼痛部位は三叉神経支配域に限局する。
4)偏側的である。
5)他覚的に知覚障害がない。

C)不定型顔面痛
1)若い人に多い。
2)深在性である。
3)焼けるような持続痛である。
4)痛みの強さに波はあるが、決して発作的でなく、また神経痛のような激痛ではない。
5)痛みの分布は広汎であり、神経の走行に添っていない。
6)対側にも及ぶし、頚部や肩のほうにも同様な性質の痛みを感じていることも多い。
7)はっきりとしたtrigger zone(point)は存在しない。
8)自律神経症状として、流涙、紅潮、浮腫、鼻閉、鼻汁などを伴うことがある。

D)三叉神経痛と他の疾患との鑑別
1)腫瘍あるいは動脈瘤による三叉神経の圧迫この場合には、痛みが持続的であり、顔面の感覚障害、近隣脳神経の障害などを伴う。
2)非定型性顔面痛(At叩ical facial pain)
 頭・顔・頚に起こる神経痛様の痛みである。交感神経の障害によって起こると考えられているもの。
 この場合には、三叉神経痛とは痛みの部位が三叉神経支配領域と一致しない点で異なる。
3)歯疾患と副鼻腔炎:この場合には、痛みが数時間にわたって続く。
4)多発性硬化症:三叉神経の下行枝が犯された場合に同様の神経痛発作を起こす
 この場合には、多発性硬化症による他の神経症状が認められる。
5)帯状疱疹後の痛み:帯状疱疹の既往があり、痛みが持続性である。
 この場合には、感覚障害を伴う点で鑑別しうる。

不定型顔面痛・・・
三叉神経痛と不定型顔面痛の鑑別を行い、三叉神経痛の場合は、第1枝・第2枝は経過が思わしくない。第3枝は経過がよい。ただし、治療継続の中で、一時的に痛みがやや強くなることがあるので、患者さんに充分な説明が必要である。
不定型顔面痛は、鍼灸の適応であり、経過もよい。

B、顔面麻痺

Ⅰ、はじめに

顔面神経麻痺には中枢性と末梢性とがあり、前者は脳腫瘍、脳梗塞等の合併症に見られることが多い。なお、三叉神経痛(俗称「顔面神経痛」)と混同されるが別のものである。「末梢性」は日常生活に於いてしばしば見受けられるので、この末梢性顔面神経麻痺について説明する。末梢性顔面神経麻痺のおもな原因には下記の2種があります。

1)ベル麻痺・・・
原因不明であると云われていますが採血してウイルス検査をすると4~5日に数%の人に単純ヘルルペスウイルス、HSV(Herpes Simplex Virus)が陽性(4倍末満が正常)と返ってくることがあるのです。

2)ハント症候群・・・
この場合は水痘帯状疱疹ウイルスVZV(Varicella Zoster Virus)が、4倍以上の陽性で返ってきます。以上からベル麻痺は単純ヘルペス・ウイルスが陽性にでるのは数%にすぎませんが、ハント症候群では水痘帯状疱疹ウィルスが陽性に出ることを考え検査結果が出る4~5日までの間は抗ウイルス剤を処方するほうが安全ですよ!と申し上げたいのです。
ハント症候群の水痘帯状疱疹ウイルスは強烈に神経障害を起こさせますので勿論後遣症が出ます。
当初ハント症候群かベル麻痺かハッキリしない場合には当初から抗ウイルス剤とステロイド剤の両方の点滴でカバーすることが重要と考えています。
このように最終的な診断も何日か後になる場合もありますが、治療開始は受診後すぐに可能です。重ねて申しますが、最初の4~5日を無駄にしないでください。早期に受診すれば、ベル麻酔、ハント症候群いずれの場合であっても、それなりに対応できるものです。

Ⅱ、末梢性顔面神経麻痺の分類と統計

この麻痺で来院した患者総数から見た診断別分類と患者数の割合は次の如くである。(神大病院、耳鼻咽喉科、顔面神経外来の統計より)
a)ベル麻痺・・・・・・・71%
b)ハント症候群・・・・・11%
c)外傷・・・・・・・・・9%
d)耳性・・・・・・・・・4%
e)その他・・・・・・・・3%
f)不明・・・・・・・・・2%

Ⅲ、ベル麻痺とハント症候群の原因と症状

上記のうち多数を占めるa)とb)の診断別による原因、特有な症状を列記しましょう。
a)ベル麻痺・・循環傷害説、単純ヘルペスウィルス説(20%)
症状:朝、口紅をぬろうとしたら唇が片方へ引っ張られていた。
片方の眼瞼が閉じにくい。歯磨きしていたら片方の口角から唾液がもれた。
数日前から片方顔面の違和感に気づく。
b)ハント症候群・・水痘帯状疱疹ウイルス
症状:顔面麻痺は起こるが前触れ症状として、片方の外耳道、または耳介にできる帯状疱疹(出来ない場合もある。)による耳痛の他に眩暈、耳鳴り難聴が優先する場合もある。症状はa)に比し麻痺も重症なことが多く後遺症も出やすい。

Ⅳ、顔面神経麻痺の症状と原因

顔面神経は左右の脳幹から内耳道、中耳腔を通って顔面に出る脳神経の一つである。顔面筋肉の運動や舌の味覚の一部、さらには涙腺、舌下腺などに分布する副交感神経などをつかさどる神経で、顔面神経麻痺とはこの神経が様々な原因で障害され、顔面機能が消失する病気である。末梢に走行する主な顔面神経線維は右の図の如くである。顔面神経麻痺は臨床的には中枢性麻痺と末梢性顔面神経麻痺に分けられる。中枢性顔面神経麻痺は顔面神経核上病変(上位神経)による麻痺である。
原因は脳溢血、脳腫瘍、その他脳内の病変により発する症状である。

Ⅴ、顔面神経麻痺の主な原因

1)ベル麻痺(顔面神経麻痺)
顔面神経麻痺は急性発症し原因が不明なものをベル麻痺と呼び、最も多くみられる。全体の顔面神経麻痺の65%前後を占めるとされている。単純ヘルペスウイルスの関与や顔面神経の栄養血管が何らかの原因で、貧血で低酸素状態になり、顔面神経に浮腫がおこるために麻痺が発生する考えられている。また、寒冷刺激による循環不全やストレスが原因と考えられる例もある。顔面神経麻痺は男女を問わず、また特定の季節に関係なく発症する。

2)ラムゼイ・ハント症候群
顔面神経麻痺は帯状疱疹ウィルスの感染により耳痛を発症、耳たぶや外耳道に水疱ができる。聴神経が侵されると難聴になることもある。ベル麻痺の次に発生頻度高く、10~15%程度だとされている。

3)外傷性顔面神経麻痺
頭部外傷、側頭部外傷、顔面外傷、周産期外傷など。外傷性顔面神経麻痺は交通事故などによる側頭骨骨折に併発することが多い。

4)そのほかの顔面神経麻痺
腫瘍性、耳炎性、先天性、手術損傷などがある。

Ⅵ、中枢性麻痺と末梢性麻痺の鑑別の仕方

オデコにシワ寄せが出来るか否かによる
片方のデコにしかシワ寄せが出来ないとき、出来ても弱いとき・・・末梢性
両方のデコにシワ寄せが左右対称にできるとき・・・中枢性
完全麻痺か不完全麻痺か

Ⅶ、顔面神経麻痺の針灸(鍼灸)治療について

顔面神経麻痺は自然に治ることもある。しかし、病状の程度や治療法、治療開始時期などによって、予後に大きく影響することがある。顔面神経麻痺に対して、現代医学ではまだ特効薬はなく、発症直後には、一般的に副腎皮質ステロイドや抗ウイルス剤の点滴、星状神経節ブロックなどを行い、改善されなければ、血流改善剤、ビタミン剤や神経賦活剤などの薬が処方されるぐらいである。病院によっては、顔面神経減荷術の手術を行うところもあるが、手術の後遺症を伴うなどのリスクが高いと言われている。また、因果関係はまだはっきりしないということで、現状ではよい治療法とは言いきれない。顔面神経麻痺は時間が経てば経つほど、治りにくくなり、顔面神経麻痺の後遺症が残こる。したがって、麻痺が起こった早い内からの治療がベストであり、一年以上という治療期間を経て、完治する患者さんもいるが、発症してからの半年前後が勝負のわかれ目だと思われる。
鍼灸は場合によっては、西洋医学との併用することにより相乗効果がかなり認められている。鍼灸を使うことで治癒率を高め、短期間に回復させて、強い後遺症を防ぐことが可能である。顔面神経麻痺は早期治療が大切な病気である。鍼は顔面を支配する経絡のツボを中心に、顔面神経の通路を第一の治療点とし、神経を回復させるのが主な目的となる。末梢循環や免疫力の改善も同時に行われる。多くの顔面神経麻痺の臨床を観察してみると、早期の針灸治療によって、麻痺した神経をよりはやく取り戻し、顔面神経麻痺の後遺症を残さないか、もしくは軽度にどどめられる可能性が高い。また、一般的にベル麻痺に比べ、ハント症候群の予後はあまりよくないと言われているが、治癒に至る場合もある。

1)中枢性は治癒困難であり、効果も期待できない。鍼灸の適応は末梢性である。

2)罹患初期は軽刺激を目標に施術する。
末梢性顔面神経マヒは、経絡の気血の流れが弱くなっているところに、風寒(ふうかん)や風熱(ふうねつ)という邪気が襲いかかり、その結果として気血の流れが滞り、筋肉が麻痺すると考えられる。風邪(ふうじゃ)、熱邪(ねつじゃ)は身体の上の方を犯しやすい邪気。寒邪(かんじゃ)はよく筋肉、経絡を引きつらせる邪気。治療の1つ目のポイントは、まず早期に治療を開始すること。邪気の性質を見極め、体質を考慮しながら鍼治療し、スムーズに回復期へと移行させることが大切である。2つ目のポイントは、麻痺の時期を見ながら顔の経絡の気血の流れをよくすること、そして邪気を追い出すことである。
経絡の流れをそのまま使うのは鍼治療の1つであるが、顔の治療なのに手や足のツボを使う理由がここにある経絡と言う道筋が繋がっているからである。

【急性期】
顔面神経マヒは、始めの1週間は治療で邪気を抑えていても進行していく過程をとる。この時期は、顔面部で邪気と人間の正気が戦っている最中なので、主に手足のツボを使用して強めの刺激で遠隔治療をする。遠隔治療とは、局所から離れた所に取穴を行い治療を行うことで、経絡と言う道筋を活用しているためである。局所から離れた所に刺激を与えることにより、気や血のエネルギーの流れを改善する事により局所の症状を改善する目的がある。これは、東洋医学(中医学)の独特な考えの治療の特徴でもある。このような治療は局所のみの治療より、全体的な治療になり治療効果が高くなる。

【回復期】
1週間ぐらいで麻痺の状態が決まり安定する。邪気と正気の激しい戦いが一段落してから主に顔面部のツボを使い、同時に手足のツボで気血を整える。

【慢性期】
治療開始が遅れたりして慢性期になってしまった場合は、顔面部の気を補い、また手足のツボで気を補ったり調整したりする。