腰痛│身体の硬さ・痛みの専門 なかむら鍼灸院長浜 NK整体院長浜
腰痛について│なかむら鍼灸院長浜整体院
1.椎間関節性腰痛
腰痛の原因が椎間関節部に存在するものを総称して「椎間関節性腰痛」と呼ぶ。急性症は椎間関節捻挫による疼痛が多く、ギックリ腰の最も代表的な病態であり、また慢性症は、加齢による変性を基盤とした椎間関節症である。
本症は片側性の場合も両側性の場合もあるが、腰仙部に痛みを訴え、しばしば上殿部にも関連痛を生ずる。本症の大部分はL₄₋L₅椎間関節部やL₅-椎間関節部に圧痛が検出されることで、他の疾患と鑑別できる。
2.筋筋膜性腰痛
椎間関節捻挫に次いで急性腰痛の起因疾患として重視されているのが「筋・筋膜性腰痛である」。
病態は過伸展や捻転による筋・筋膜の炎症で脊柱起立筋部に好発するが、その他殿筋部や棘突起の外縁部にも発生することがある。慢性症では局所の炎症に基づく循環障害が原因となり、疼痛や筋硬結を生ずるものとされている。
圧痛部位や疼痛域が椎間関節性腰痛と異なり、また軽度の圧迫で圧痛が検出されるという特徴を有する。
3.スプラング・バック
本症もギックリ腰の症状を訴えて来院するものが大部分である。
棘上靭帯や棘間靭帯が、下位腰椎付近で過伸展、炎症、部分断裂などを引き起こしたために発症する腰痛で、痛みが腰仙部に限局されることが多く、さらにL₄₋L₅棘突起間やL₅₋棘突起間に圧痛をみる。これらの圧痛は、しばしば椎間関節性腰痛においても陽性となるので、椎間関節部における圧痛の有無を確認し、本症との鑑別を行う。
4.変形性脊椎症
加齢による脊柱およびその周囲組織の変性に起因する腰痛で、椎間板の変性、椎体の変形、椎間関節の関節症性変化、靭帯や傍脊柱筋の緊張、疲労、肥大、脊柱ならびにその周辺の循環障害などが重複して発症する疾患である。
中高年以上の腰痛患者で、徐々に発症し、慢性の経過を示し、動作開始痛や同一姿勢で痛みの憎悪をみるものは本症の可能性がある。
本症において下位椎間関節部に圧痛が出されるものは椎間関節症が関与し、また上位腰椎の外方に疼痛域があり、脊柱起立筋部に硬結や圧痛のみられるものは筋・筋膜性腰痛が関与すると考えられる。
5.姿勢性腰痛
日常生活の不良姿勢が習慣になると、やがて円背の姿勢が固定化され、これに起因して脊柱起立筋が拘縮を起こし筋疲労性の腰痛が発生する。
本症は激しい疼痛ではなく、むしろ腰部の倦怠感、ツッパリ感、持続性鈍痛などが多く、脊柱の運動痛は軽度であるが、著明な腰椎の前彎増強が観察される。
なお、腰椎の前彎増強が持続すると、やがて下位腰椎の椎間関節に負担がかかり椎間関節性腰痛の合併が起こる。
6.脊椎すべり症
脊椎すべり症は、関節突起間部に離断の認められる「分離・すべり症」と分離の認められない「仮性すべり症」とに大別される。 臨床的には、いずれもL₄₋L₅棘突起間のレベルに階段変形を認めるケースが多い。階段変形が陽性であれば一般に前彎増強の傾向が著しいので、姿勢性腰痛の機序により疼痛を発するものがあり、また椎間関節の不安定性を招来して、椎間関節性腰痛を引き起こすケースもある。
7.椎圧迫骨折
大部分が骨粗鬆症を基盤とした椎体の圧迫骨折で、特に閉経期後の女性に好発する。
骨折は上下方向の力と前屈によって発症することが多く、老人の場合は爪を切ろうとして前屈したとき、靴下を履くとき、布団の上で尻もちをついた時、バスで上下にバウンドした時など軽微な外力で容易に骨折することがある。
臨床的にはギックリ腰として発症するものが多く、骨折部位よりも下方に少なくな関連痛を現すことがいので、筋・筋膜性腰痛とまぎらわしい。骨折好発部位は胸腰椎移行部で、このレベルの棘突起上を叩打すると著明な叩打痛が認められる。臨床症状は、胸腰椎部に疼痛性の可動制限が生ずるため、起坐、前屈、歩行時などに痛みの誘発があり、多くは胸椎部に後彎の増強が認められる。
Ⅰ、腰痛をきたす疾患
分類 | 疾病 | 主症状 |
---|---|---|
A, 骨・関節に関連する腰痛 | 椎間板ヘルニア | 突発性腰痛の既症 坐骨神経痛 |
黄靭帯肥厚 | 硬直性運動障害 膝蓋腱・アキレス腱反射充進 | |
腰仙移行椎 | 第5腰椎の不対称、横突起異常 | |
脊椎の分離サニり症 | 頑固な持続性疼痛 階段状陥凹 | |
脊髄側湾症 | 脚短縮側凸の脊柱側湾 | |
腰椎カリエス | 棘突起叩打痛、腰痛前湾増強膿瘍 | |
横突起骨折 | 限局性疼痛、患側屈曲痛 | |
脊椎炎 | 脊柱の疼痛・変形・脊髄症状 | |
変形性脊椎症 | 朝腰痛あり、運動により軽減 | |
B, 椎管腔内の病変による腰痛 | 脊髄腫瘍 | 髄節的神経刺激症状 |
脊髄膜炎 | 軽度の限局性疼痛、脊髄症状 | |
脊髄梅毒 | 脊髄症状が主体となる | |
C, 末梢神経性の腰痛 | 腰・尾骨神経痛 | 腰腹部・大腿内側・尾骨部などの疼痛 |
神経炎 | 感染性疾患に注意、発熱知覚障害 | |
物理的刺激 | 圧迫、牽引、癒着、損傷 | |
糖尿病 | 尿検査、飢渇、頻尿、神経性素因 | |
ビタミンB欠乏性腰痛 | 食欲不振、便秘、四肢倦怠 | |
D, 軟部組織に基因する腰痛 | 筋・筋膜性腰痛症 | 圧痛不明、脊柱の前屈困難 |
筋肉リウマチ | 症状出没性、過労・寒冷で増悪 | |
筋痙直。筋硬症・筋浮腫 | 腸骨稜.棘上突起・仙椎などの筋付着部圧痛 | |
化膿性筋炎 | 腫瘍、圧痛、発赤、発熱 | |
筋・腱・靭帯の外傷 | 既往症、圧痛部位および限局性に着目 | |
E, 内臓疾患に基因する腰痛 | 婦人科疾患 | 子宮の位置異常、癒着、腫瘍、卵巢腫瘍 |
消化器疾患 | 下痢・便秘 | |
泌尿器疾患 | 腎炎、腎臓結石、腎硬化症、腎盂炎 | |
F, その他の腰痛 | 神経症 | 精神不安、頭重、めまい、不眠 |
自律神経・内分泌の障害 | 低血圧、冷症、ワゴトニー、副腎障 | |
下肢の疾患 | 下肢冷感、X·O脚、内反股・足、偏平足 |
Ⅱ、年代別の腰痛の分類
1、幼少年期の腰痛 | 1)脊椎分離症、脊椎辷り症 | |
---|---|---|
2)腰椎カリエス、腰椎軟骨症 いわゆる発育痛としての腰痛 | ||
3)腰部椎間板ヘルニアおよび骨端症による腰痛ならびに下肢放散痛 | ||
2、青壮年期の腰痛 | 1、腰痛および下肢放散痛を主訴とするもの | 1)腰部椎間板ヘルニア症 |
2)馬尾神経腫瘍 | ||
3)腰椎の癌転移 | ||
4)変形性股関節症の初期 | ||
2、腰痛のみを主訴とするもの | 1)筋・筋膜性腰痛 | |
2)椎間関節性腰痛症 | ||
3)脊椎分離症・こり症 | ||
4)椎間板性腰痛症 | ||
5)いわゆる腰痛症 | ||
6)「ぎっくり腰」「きっくら加気」などで代表される急性腰痛 | ||
3、老年期の腰痛 | 1)変形性脊椎症 | |
2)仮性腰椎辷り症 | ||
3)腰椎管狭窄 | ||
4)脊椎骨粗鬆症 | ||
5)癌の腰椎転移 | ||
6)変形性股関節症 | ||
7)腰椎カリエス・仙腸関節結核 | ||
8)総腸骨動脈閉鎖症(リューリュシュ症候群) |
女性の腰痛
卵巣・卵管・子宮体(交感神経)、
子宮頚部、膣の上2/3(副交感神経)→脊髄→体性感覚
疾患:子宮位置異常、月経、妊娠、梨状筋炎、骨盤腹膜炎、子宮癌、子宮内膜症骨盤内臓器癒着、子宮筋腫、卵巣膿瘍など
Ⅲ、検査法の取り決め
(1)理学的検査 | |
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底屈テスト 背屈テスト | 患者の局指を検者の手指に抗して底背屈させる。両側同時に行い左右を比較し、減弱を見る |
パトリックテスト | 仰臥位にて検側の外果を伸展した他側の膝につけさせ、他動的に検側下肢を外旋させる運動で、股関節部位に痛みの出るものとする。 |
ラセーグテスト | 仰臥位にて、膝関節伸展位で下肢を挙上し60度までに坐骨神経痛性の疼痛が下肢に再現されたものを陽性とする。 挙上により誘発される大腿屈筋群の牽引痛は陽性としない |
圧迫テスト | 双手で患者の腰椎を上から順に圧迫し、殿下肢に放散のあるものを陽性 とする。拇指で確認すること |
ニュートンテスト | 双手で仙骨正中部を圧迫し、仙腸関節部に痛みのあるものを陽性とする |
大腿神経伸展 | 腹臥位にて、膝関節を直角に屈曲させ、片手で臀部を押さえ、他方の手で足関節をもって股関節を伸展させるように引き上げる。 この時大腿前面に放散痛のあるものを陽性とする |
叩打痛 | 打腱槌にて腰椎の棘突起を上から順に叩打し、臀下肢に放散のあるものを陽性とする |
(2)運動負荷テスト
この検査の目的は、腰の痛みによる日常生活動作の障害を、患者の訴えだけでなく、ベットサイドでも評価することにある。
座位→立位については椅子を用い、他は立位で行う
Ⅳ、腰痛症状の見分け方
●痛みの症状は
痛み方 | 考えられる腰痛 |
---|---|
動けない痛さ | 筋筋膜性腰痛・捻挫・ギックリ腰など |
前屈時に制限・増強 | 椎間板ヘルニアなど |
背屈時に増強 | 椎間関節症・分離症・癌の浸潤などによる後腹膜の痛み |
立位で背屈すると、両下肢がしびれる | 腰部脊椎間狭窄症 |
前屈姿勢から腰を伸展する時に痛む | 脊椎分離症・すべり症 |
ちょっとした体動で痛む | 化膿性脊椎炎・圧迫骨折 |
●痛みの拡がり
- 放散痛があり、(たとえば)膝に放散する→椎間板ヘルニアなどの根性痛が考えられる。
注意 坐骨神経痛の放散は連続しないでスキップしている場合がほとんど。 - 大腿部、下腿部のしめつける痛みの拡がり→腰部脊椎間狭窄症
●一日の痛みの変動について
- 起床時や動作時の開始に痛む→椎間関節症・腰部脊柱管狭窄症が考えられる。
- 安静時に増悪する痛み→ヘルペス後神経痛・癌の脊椎移転などの腰痛が考えられる。
- 体重減少がひどい。食欲不振。排尿障害がある場合は専門の先生に相談。
●どのような姿勢で痛いのか
- 立位
- 歩行時
- 座位…長時間の座位姿勢は、椎間板へ大きな負担が掛かり腰痛を悪化させる
- 中腰…椎間板へ大きな負担が掛かり。腰痛を悪化させる
- 前屈…痛みが酷くなる(椎間板ヘルニア)
- 前屈から身体を戻す時…痛みが強くなる(脊椎分離症・すべり症)
- 後屈…痛みが酷くなる(椎間関節症・分離症)
- 両下肢がしびれる
- 締め付けられるような痛みがある(腰部脊椎間狭窄症)
- 生理時や出産後の腰痛(仙腸関節に問題)
- 左右に振りかえる…腰椎の変位による痛みが多い
- 左に振り返った時、左側が痛い…左側の神経根(後根)の圧迫もしくは筋肉繊維輪の損傷
左に振り返った時、右側が痛い…右側の神経根(前根)の圧迫が多い
左右に倒す…腰椎の横ズレの変位と筋肉捻挫が多い。肩とお尻を痛くない方に倒した姿勢が楽なのが特徴 - 姿勢を少し変えるだけで痛む…化膿性脊椎炎・圧迫骨折
- 起床時や身体を動かそうとした時に痛むか…椎間関節症・腰部脊椎間狭窄症
腰部脊椎間狭窄症で起こりやすい間歇性跛行は、血管の病気である閉塞性動脈硬化症でも起こり、また、朝だけ痛いという症状は、第1腰椎が硬直している人に特徵的 - 全ての姿勢で痛い…痛くて動けなくなる腰痛(ギックリ腰・筋筋膜性腰痛・捻挫など)
- 安静時に痛みが酷くなる…腎臓や膵臓の病気・ヘルペス後神経痛・癌の移転などの腰痛を考慮
●腰痛から考えられる主な病気
気になる症状腰が痛い。- 腰背部痛、化膿性背推炎、発熱身体を動かすと痛みが増強、特に夜に傷が増強
脊椎カリエス血尿、頻尿、残尿感、排尿困難、発熱、急性腎盂腎炎 - 腰背部痛、側腹部痛吐き、便秘、遊走腎、下腹部痛、血尿、尿管結石、水尿管症
- 下腹部の腫瘤感、腫満感、痛み、月経異常、動悸、息切れ、子宮筋腫
- 不正性器出血、おりものの増加、下腹部痛、血尿、血便、子宮頸がん・肩こり、躁鬱、のぼせ、ほてり、発汗、動機、めまい腹部に拍動性の腰痛、更年期障害
- 腹部に拍動性の腰痛、腰痛、腹部大動脈瘤
- 胸、背中、ほねの痛み、全身倦怠感、貧血、むくみ、骨折、体重減少、多张性骨髓腫
腰痛の症状
●症状
腰痛●原因
腰椎下部の筋筋膜性の腰痛●当院での改善方法
歪みからくる深層の癒着を痛みなく剥がし、痛みを抑制させる鍼灸治療で根本的に改改善しました。●お客様より頂いた声(N.Kさん)
今まで3年間腰痛のため仕事でも30分以上は座っていられなかったです。いろんな整骨院やカイロに行きましたが一向に改善されずに悩んでいました。一つずつ治療院のサイトを見ていくと先生のサイトに詳しく体系的に説明されていたので、治療を受けてみました。そしたら、3回目の治療が終わった頃からすごく腰が軽くて痛みも少なくなり、1日座っていても腰は痛いと思うことはなくなりました。本当にすごい施術力で、初めから先生に治療していただいていたらよかったと思いました。 Before,Afterの治療前と治療後の写真をしっかり掲載されているので自分も毎回写真で可動域が改善されていくのを目で見てわかったので素晴らしいと思いました。是非、腰痛で病院やクリニック、整体院、整骨院、カイロに行って改善されず薬や湿布で痛みを我慢している人は絶対あきらめずに先生に診てもらってください!迷うことなく飛び込んで正解ですので絶対お勧めです!