長浜市なかむら鍼灸院 長浜市NK整体院 不眠症(睡眠障害)について

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不眠症(睡眠障害)について

Ⅰ、定義

眠ること、すなわち、周期的に繰り返す、意識を喪失する生理的な状態のことを言う。睡眠の目的は、心身の休息、記憶の再構成など高次脳機能にも深く関わっているとされる。下垂体前葉は、睡眠中に2時間から3時間の間隔で成長ホルモンを分泌し、放出間隔は睡眠によって変化しないが、放出量は多くなる。したがって、子供の成長や創傷治癒、肌の新陳代謝は睡眠時に特に促進される。その他、免疫力の向上やストレスの除去などがあるが、完全に解明されていない部分も多い。

Ⅱ、睡眠に関わる神経伝達物質

覚醒を維持する神経伝達物質には、ノルアドレナリン、セロトニン、ヒスタミン、アセチルコリン、オレキシンなどがあるが、睡眠中はこれらの神経伝達物質を産生する神経細胞が抑制されている。その抑制には腹背側視索前野に存在するGABA作動精神系が関与しているとされる。アセチルコリン作動性神経の一部はレム睡眠の生成にも関与している。

Ⅲ、睡眠の段階

第1段階:覚醒している段階と比較して、身体活動の約50%が減退している。この段階にある間、目は閉じられているが、まだ眠ってはいないと感じることもある。この段階はだいたい5分から10分間くらい持続している。

第2段階:睡眠の深さの波形が断続的に上下する、軽い睡眠の段階。これらの波形は、筋肉が「正常に緊張している期間」に「弛緩している期間」が混在している状態になっていることを示している。心臓の鼓動はゆっくりになり、体温は低下する。この時点で、身体は熟睡する準備に入る。

第3および第4段階:このふたつの段階は熟睡している段階。第4段階の方が、より深い睡眠に入っている。これらの段階は”徐波(Slow Wave)睡眠”として知られており、特に第4段階の間は筋電図の記録に、熟睡状態を示すリズミカルな連続パターンの、振幅の大きい波形が現れる。

ノンレム睡眠:第1段階から第4段階までをノンレム睡眠と言う。ノンレム睡眠の次の段階が“レム睡眠”の段階であり、その段階に達する前に第2段階と第3段階が逆の順序で現れる。従って正常な睡眠周期は以下のようなパターンになる:第1段階→第2段階→第3段階→第4段階→第3段階→第2段階→第5段階(レム睡眠)
通常、睡眠に入って約90分後にレム睡眠の段階に入る。

Ⅳ、睡眠障害

a、定義

睡眠障害(英:Sleep disorder)とは、入眠、睡眠に何らかの異常のある状態を指す。生理的な睡眠が質的あるいは量的に障害されるもので、(1)睡眠の開始と維持の障害(不眠症)、(2)睡眠過剰(過眠症)、(3)睡眠覚醒スケジュール(概日(がいじつ)リズム)の障害、(4)睡眠随伴症(パラソムニア)の四つに分けられてきたが、最近の国際分類(ICSD。1990年にアメリカ睡眠障害連合会が中心となり作成)では(1)睡眠異常症(不眠、過眠、概日リズム性障害を含む)、(2)睡眠随伴症、(3)内科的・精神科的障害に関連する睡眠障(精神疾患、神経疾患、内科的疾患に伴うもの)、(4)提案、検討中の睡眠障害に分類されている。

b、不眠症

不眠(睡眠の開始および持続の障害)があり、自覚的な苦痛や社会的、職業的障害が生じている状態をいい、精神疾患、神経疾患、内科的疾患によるもの、精神的なストレスによるもの、神経質な性格によるもの、老人性のものなどがある。頑固な不眠を訴えるが、睡眠の質・量ともにほとんど異常のないものもあるので、診断の際には睡眠の実態をよく調べる必要がある。

①原因と疾患
ⅰ、生理的原因=興奮、苦悩、恐怖、疲労は不眠を起こす。寝室の高音・寒冷も原因となる。また周囲の喧騒、光線なども不眠を来たす。
ⅱ、飲料、薬品による原因=コーヒー、茶などのカフェインを含有する飲料を飲んだ場合に起こる。
ⅲ、中毒=鉛、アルコール、覚せい剤などの中毒も不眠を来たす。
ⅳ、神経、精神的疾患=神経症、うつ病、分裂病(初期)、脳動脈硬化症などにおいて不眠を訴える。
ⅴ、消化器疾患=食物の胃内停滞、嘔気、嘔吐、下痢、鼓腸などが不眠の原因となる。
ⅵ、呼吸器疾患=鼻閉塞、咳嗽も不眠の原因となるが、気管支喘息における起座呼吸の場合にはほとんど睡眠が不可能となる。
ⅶ、循環器・血液疾患=心不全による起座呼吸、不整脈、狭心症などで不眠が起こる。また高血圧症、低血圧症、貧血なども脳の血液循環障害を起こすために不眠を来たす。
ⅷ、泌尿器疾患=排尿困難、多尿、頻尿などは不眠を招く。
ⅸ、内分泌疾患=甲状腺機能充進症はしばしば不眠を来たす。糖尿病、尿崩症では口渇、多尿によって睡眠が妨げられる。
ⅹ、運動器疾患=関節リウマチ、筋肉リウマチなどは疼痛の為に不眠を来たす。
ⅺ、その他=環境因性(騒音・気温・採光など)、身体因性(痛み、かゆみ、発熱など)、老人性(多相性睡眠型)、本態性(原因不明)など。

②分類
夜間中々入眠出来ず寝つくのに普段より2時間以上かかる入眠障害、一旦寝ついても夜中に目が醒め易く2回以上目が醒める中間覚醒、朝起きたときにぐっすり眠った感じの得られない熟眠障害、朝普段よりも2時間以上早く目が醒めてしまう早朝覚醒などの訴えのどれかがあること。そしてこの様な不眠の訴えがしばしば見られ(週2回以上)、かつ少なくとも1ヵ月間は持続すること。不眠のため自らが苦痛を感じるか、社会生活または職業的機能が妨げられること。などの全てを満たすことが必要と報告されている。
なお精神的なストレスや身体的苦痛のため一時的に夜間良く眠れない状態は、生理学的反応としての不眠ではありますが不眠症とは言えない。
疲れているはずなのにベッドに入ってもなかなか眠ることができない、といった経験は多くの人にあると思うが、あまりにも眠れないため普段の生活に慢性的な影響が出てしまうこともある。そうした不眠症の原因が身体面や心理面などから10個の症状に分類されている。

1.適応性不眠
ストレスからくる睡眠障害で、ストレスが解消されたり、ストレスに適応すると治る。ストレスはネガティブなものに限らず、楽しいことなどで興奮した状態で眠れなくなることもある。

2.幼年期の行動からくる不眠
親や保護者が子どもをキッチリと寝かせないことで起こる睡眠障害。決まった時間に子どもを寝かせると正常な睡眠をとれるようになるが、就寝時刻があやふやだと夜に何度も目が覚めるようになってしまう。

3.特発性疾患による不眠
幼年期に始まり成年期まで続く睡眠障害。体内のバランスが崩れて、覚醒機構が強く働きすぎたり、逆に睡眠機構がうまく働いていないことなどが理由と思われているが、ハッキリした原因は不明である。

4.薬物による不眠
薬物治療の副作用やカフェインの摂取、アルコール系溶剤の使用などで起こる睡眠障害。使用中だけでなく使用を止めた時にも発生する可能性がある。

5.健康障害による不眠
他の病気による痛みなどが理由で、眠るのが困難になったり、夜に何度も目を覚ましてしまう症状。

6.精神障害による不眠
精神衛生の悪化の兆候として現れる睡眠障害。不眠のレベルがそのまま精神状態に直結している。

7.身体的原因に関係しない不眠
根本的なメンタル・ヘルス障害や、心理的要因、分割睡眠による不眠。不眠症を持った人が別のタイプの不眠症の基準を満たさないときに分類されるそうである。

8.精神的原因に関係しない不眠
内科疾患や健康状態によって起こるが特定の原因がわからない不眠。明確な原因を発見するには更なるテストが必要。

9.逆説的不眠
客観的な睡眠障害の形跡なしで現れる不眠。眠っている状態なのに本人は目覚めていたと感じるもので、たっぷり寝ていても自分の睡眠時間を過小評価したりしている。

10.精神心理学的な不眠
睡眠が取れていないという過度の不安からなる不眠。突然発症した後、不安で眠れない日々が積み重なることで、年月を経てゆっくりと症状が悪化。家以外だと普通に眠れる場合もあるという。

不眠入眠障害
熟眠障害
早期覚醒
過不眠ナルコレプシーなど
錯眠夜尿・夢遊・夜驚症など

c、不眠症の型

1)入眠障害
就寝後なかなか眠れない状態をいう。入眠障害はかなり多いもので、感情的な興奮、緊張などが原因となる。なお神経病的傾向があるものでは、この型の不眠が起こり易い。

2)熟眠障害
入眠できるが、睡眠が浅く、熟眠できない。周囲の物事によって睡眠が容易に中断されるもので、脳動脈硬化症とか、うつ病に見られる。

3)早期覚醒
睡眠時間が短く、早期に覚醒し、その後容易に眠ることができないもので、高年者にしばしば見られるが、この場合は起床時は爽快に感じる。これに反してうつ病では、熟睡感がなく不快に感じる。

4)途中覚醒
睡眠の途中で何度も覚醒するタイプである。目ざとい人では熟睡していても、小さな物音で容易に覚醒する。年齢的には成人以下に少なく、老人の場合には排尿という生理的な問題もある。

5)覚醒障害
目覚めの悪いタイプである。強制的な覚醒手段によって、寝ぼけたリ、不機嫌になったりする。なお夜早く眠りにつき、早朝に熟眠し、翌朝目覚めの良い、いわゆる早寝早起の睡眠経過を経る(これは睡眠障害ではない)

6)夢の障害
最も訴えの多いものに多夢と悪夢がある。夢の大部分は筋道がなく、その後に深睡眠を繰り返すので、睡眠の経過中に忘れ去られてしまうのである。ただし、夢が非常に刺激的で印象的な内容のものであったりすると覚醒後も記憶に残る。

7)ナルコレプシー
ナルコレプシーのもっとも基本的な症状は日中反復する居眠り(daytime sleep episodes)がほとんど毎日、何年間にもわたって続くことを言う。通常10~20分位眠ると目が覚めてさっぱりするが、2~3時間もすると再び眠気が襲ってくる。このとき意識的に体を動かしたりすることによりある程度眠気を抑える事は可能であるが、毎日続く眠気に打ち克つことは困難になる。このほか普通の人であれば緊張してまず居眠りなどしない場面、例えば試験中とか商談中等でも急に強い眠気が起こり数分間程度眠り込んでしまうことがあり、これを睡眠発作(sleep attacks)と言う。
次に大切な基本症状は情動脱力発作(cataplexy)である。大笑いしたり、得意になったり、興奮して怒ったりするなど、主に強い陽性感情の動きをきっかけにして、全身あるいは膝、腰、頚、顎、頬、眼瞼などの姿勢筋の力が両側性に突然脱けてしまう発作である。通常脱力は瞬間的だが、数分間にわたり床に崩折れることもある。この間意識は清明に保たれ、周囲の状況はよく記憶されて、呼吸困難は起こらない。てんかんの発作とは全く別のものになる。時には数分から30分間位も脱力状態が持続することがあり、脱力重積状態(status cataplecticus)と呼ばれている。

Ⅴ、診断

不眠症の診断は、問診が重要となりますので、家族などに自分の睡眠時の様子などを聞き、受診の準備をしておく。また、就寝、起床時間を記した睡眠日誌をつけておくことも診断の役に立つ。

どんなふうに眠れないか寝つきが悪い・眠りが浅い・よく目が覚める・朝早く目が覚める・金縛りを起こす・寝ようとするとふくらはぎや足先がむずむずする など
寝ているときの様子いびきをかく・歯ぎしりをしている
寝言を言う・寝相が悪い など
起きているときの様子だるくてやる気がしない・つい居眠りしてしまう
不眠のことを考えてしまう・昼夜逆転した生活をしている
コーヒーやお茶などをよく飲む など

*経過および予後
原因により一定でないが予後はよい。