寝違い

寝違いについて│なかむら鍼灸院長浜整体院

眠っていて目が覚めたときに、首の後ろや首から肩にかけての痛みが出ることがあり、いわゆる「寝違え」と言われている。首を動かすと痛みが出る時もあるし、痛みで首を動かせない時もある。

Ⅰ、寝違いの原因は頸部の炎症

寝違えの正体は頸椎症だった。

頸椎症の入り口である肩こりを放置して悪化させると、頸椎症スペクトラム(狭い意味の頚椎症が起こってくると、頸椎が変形するとともに、トゲ状の骨(骨棘)などが生じてくる。椎骨同士の隙間も狭くなり、そこにある椎間板が薄くなる。それらによって、神経の通り道である椎間孔も狭くなってくる)の第二段階に進行していく。やがて「狭い意味の頸椎症」が見られるようになってくる。つまり、頸椎に変形やトゲが現れるようになったり、椎間板が薄くなったりし始める。
寝違いを発症すると、その痛みは想像以上の痛みを生じるケースが多くある。

この痛みの主な原因は

  • 頸部の炎症による痛みが主な原因。

寝違いの発症パターンとしては

  • 急性的・突発的原因
  • 慢性的原因の2つの原因が考えられますが、一般的に見られる寝違いは
  • 急性的・突発的原因によるものが大半のケースを占める。

通常、人は眠っている場合、常に体のポジションを無意識に変えながら眠っている。

Ⅱ、診断

起床時に痛くなり、数時間から数日で痛みが改善していくようなら、徐々に首を動かしていくことで治っていくのが一般的である。手足のしびれはないか、手足の動きは正常か、深部反射(ハンマーで手足を叩いて反応を見ます)は正常かを診察する。「寝違え」の場合には、首の動きは制限されているが、検査では変化は認められない。
痛みが治らず診察で異常がある場合には、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根症、頚椎症性脊髄症、転移性脊椎腫瘍、脊髄腫瘍、強直性脊椎炎、関節リウマチなどの本格的な病気の可能性もあるし、肩こりの症状が強いだけの場合もある。

Ⅲ、寝違いとは?

寝違いとは?

(診察)
就寝前には異常はなく、起床時に発症する急性の筋・筋膜症を言う。
首や肩、背中の強張り痛み。
痛みのため頭を持ち上げられない。
首を回すことが困難で、運動により疼痛が増強する。

(効果の良い症状)
痛み部位が首、肩、背部に限局している。
ゆっくりと少しづつであれば、痛いながらも動かすことが出来る。
運動によって症状の悪化を見ないもの。

(効果の良くない症状)
按摩機を使用したり、素人按摩などをして症状を悪化させたもの。
事故や外傷の既往歴がある(頚部外傷症候群)。
頚椎々間板ヘルニアや変形性頚椎症などの一次原因を有するもの。

寝違いは、頚部が何らかの原因で炎症を起こすことによって発症する障害である。場合によっては1ヶ月程度痛みを引きずることもあり、馬鹿に出来ない障害といえる。
発症パターンには様々なケースが存在し医学的に確実な原因は未だ解明されていない。

Ⅳ、寝違いの独特な症状について

寝違いの症状は基本的に首を中心に独特の症状を発症します。以下の症状のいずれかに該当する場合は、寝違いの可能性が考えられます。

  • 寝起き時に首にこわばりがあり、起きるのが辛い
  • 首をまわす角度が大きくなるほど徐々に首の痛みが増す
  • 無意識に横を向く際に、体ごと回してしまう
  • 腕がだるい・腕にしびれがある(特に前腕部分)
  • 上を向くのが辛い

などの症状が寝違い症状の特徴である。
尚、痛みとともにしびれなどを併発している場合は神経系の障害を検討する事となる。